tensorafamily’s diary

チワワの家族との悲喜こもごもを綴ります

産後の異変④

 産後7日目。てんの下痢は続きます。ただ、散歩の時に怯えるような、以前と全く違う仕草を見せていたのが、喜んで散歩に行こうとするようになりました。お腹の調子は相変わらずですが、元気は出てきた気がします。ただ、てんが元気になっていくのと相反するかのように、そらが今度は嘔吐下痢です。

 てんの出産以後、少しずつ元気がなくなっていたそらですが、いよいよ体調不良を起こしてしまいました。無理もありません。急に目の前に見たこともない物体が現れ、あんなに仲良しだったてんに、ケージに近付いただけで威嚇されます。「そのクネクネ動いているのはナニ?どうしてボクはそんなに怒られるの?」と大いに戸惑ってしまったことでしょう。

 

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      赤ちゃんのへその緒(1つだけ糸しか残っておらず)

 てんは、翌日徐々に良くなってきたかと思えば、次の日にはまた逆戻り、と一進一退を繰り返します。元気はあるので散歩に連れ出しますが、普段全く関わりのないすれ違いの生活を送っているので、てんとそらの間には距離が出来てしまい、散歩の時も見ていて悲しくなるほどよそよそしい…夫婦のすれ違い生活がよくないのは、人間でもわんこでも同じようです。

 てんがようやく回復の兆しを見せても、そらの体調は良くならないので、病院で抗生物質の注射を打ってもらい、下痢止めの薬のお世話になり、結局そらをも巻き込んだ「産後の異変」が終結したのは、産後2週間を迎えようとした頃でした。こんなことが起こるとは夢にも思わず、てんにもそらにも辛い思いをさせてしまって、本当に、本当にごめん。そして、元気になって良かった!

産後の異変③

産後5日目。相変わらずてんの下痢と血便は、治まる気配がありません。食欲が無いので、てんの大好きなさつま芋や、ササミをほぐしたものを与えてみますが、思ったほどは食べてくれません。赤ちゃんは変わらずおっぱいを求めていますし、このままではてんが脱水症状か何かで倒れてしまうのではないかと心配になり、病院に電話をしてみても「無理に食べさせないで」と言われるだけです。

 「本当にこのままで大丈夫なのだろうか…」と不安で仕方ありませんでしたが、何と夜には徐々に便が固形になってきました!

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産後5日目。元気がないてん

ところが、喜んだのも束の間、翌朝再び緩くなっていき、更に血も混じるようになってきました。この日、今まで診てくださっていた先生と違う先生が診察されていると知り、セカンドオピニオンのつもりで病院に向かいました。ベテランの先生で、その先生による診断は「産後のストレスと、急に高カロリー食に変わったことによるもの」でした。

 考えてみれば、平時でも「変える時には徐々に」、が原則です。「赤ちゃんにおっぱいを!」しか頭になく、「栄養価の高いものを」「低カルシウム血症回避に粉ミルクを!」と、いきなり食べ物を変えてしまった私の責任です。本当に可哀想なことをしてしまいました。ごめんね、てん。

 取り敢えず一旦妊娠前に食べていたものに戻す、カルシウムは人間用のサプリ(ただしマグネシム入りは不可)を砕いて与えれば良い、とのこと。サプリをどれくらいの量与えれば分からなかったのですが、先生がおっしゃるには「カルシウムを与え過ぎたからと言って害はない」。先生の言葉を信じて、急ぎサプリを買いに走ります。そして驚くことに、カルシウムのサプリを与えてから、時折みせていた震えが全く見られなくなりました。先生に感謝です。

産後の異変②

 トイレとケージを行ったり来たりのてん。私たちも、出産後から一日中リビングでてんと赤ちゃんと一緒にいるので、てんがトイレでくるくる回る音で目が覚め、トイレの後始末をしたら寝るという過酷な生活に突入しました。生まれたばかりの赤ちゃんは体温が低く、室温と共に体温が下がるので、生後1ヶ月ほどは室温を25~27度に保たなければならない、ということで、エアコンと加湿器をフル稼働させています。それが私たち人間を寝苦しくしてしまっていたので、幸いなことにてんのトイレにすぐ気付いてあげることができました。

 過酷な生活と言っても、てんはもっと過酷です。我慢できなくなるとトイレに走り、終わるとケージに戻り赤ちゃんにおっぱいをあげ、それぞれの身体を舐めて排泄を促しそれもキレイに舐めてあげる。出産前には「果たしててんに母性はあるのか問題」などと話していましたが、そんな懸念を払しょくしてくれる、母性の塊のようなお母さんぶりです。体調を崩しながらも必死に子育てするてんの姿に、思わず涙がこぼれそうになるのでした。

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産後4日目のてんと赤ちゃんたち

 てんの下痢は、朝になっても一向に治まる気配がありません。朝一番に病院で診てもらうことにしました。食欲はある、ということでそこまで心配しなくても良い、産後のストレスによるものだろう、とのことでした。ただ、下痢が止まらないので下痢止めの注射を打っていただきましたが、赤ちゃんにおっぱいをあげているので通常のものは使えなかったようです。お薬も処方していただき、「これで治ってくれるかな」という淡い期待は、トイレの間隔が短くなり、やがて血が混じり、そして食欲もなくなっていく姿に打ち砕かれてしまうのでした。

産後の異変①

 出産という嵐が過ぎ去った翌朝4時半頃、てんがケージから出して欲しそうにします。トイレはケージの中に入れてあったのですが、ケージを開けてあげると、元々トイレを置いてあった場所に行こうとします。が、そこにトイレがないことに気付きオロオロしている間に漏らしそうになり、慌ててトイレを戻してあげると大量のオ〇ッコ!その量からして、相当我慢していたと思われます。

 てんは「私、失敗しないので」ばりにトイレを失敗することがなく、必ずトイレでしてくれるので、ケージの中に入れておいたら大丈夫だろう、と高を括っていましたが、普段ケージ生活を送っていないので難しかったようです。ウ〇〇も1日で大量に出て、考えてみたら出産前夜から大小何もしていなかったことに気付きました。それなのにケージに閉じ込める形になってしまって、本当に可哀想なことをしてしまいました。

 それとは別にそらが、戸惑っているのか元気がないのが気になります。

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産後3日目のてんと赤ちゃんたち

  産後3日目。てんは出産直後から食欲もあり、赤ちゃんの数も多いことからたくさんおっぱいを出してもらおうと、授乳用フードをドライ・缶詰問わずたっぷり与えます。時折見せる震えに低カルシウム血症を疑い、粉ミルクもたっぷりフードにふりかけ、てんは美味しそうに食べています。

 ところが、てんに異変が起こります。昼頃から便が緩くなり、「大丈夫かな?」と心配していたら、夕方から下痢になり、夜には1時間~1時間半置きに、そして夜中にはついに水溶便に変わりました。

 産後一息ついたばかりのてんに、次のトラブルが襲ってきたのでした。

 

てんがくれた癒し

 ペットの癒し効果は広く知られているところです。オキシトシンセロトニンなどのホルモンが分泌されるようで、私もてんを家族に迎えてから、その絶大な効果を実感することに。

 てんを迎えるまでの私は、仕事上の考え事を家まで引きずることが多く、嫌だったことをあれこれ思い出してはまた嫌な気持ちになったり、「あれはもっとこうした方がいいかな」「上司に進言したいがどう言おう」等々、食事をしていてもテレビを観ていても、そんな考えが頭をよぎる人間でした。さすがに家族に当たり散らしたりはしませんが、100%忘れるなど到底無理です。

 人間関係が上手くいかなくなったりした時は、特に憂鬱な気分になります。てんが我が家にやってきた時が、正にそんな時でした。会社には仕事をしに行っているのに、どうして人間関係に悩まされてこんなにも出社が苦痛なのか、そんな日々を送っていました。

 それがてんを家族に迎えてからどうでしょう。帰ったらてんが待っている、尻尾をブンブン振って全身で嬉しそうに私を迎えてくれる。そんなてんを見ているだけでとても癒されますし、可愛くて可愛くて仕方がないのです。職場での嫌な思いも吹き飛ばしてくれる、絶大な癒しの効果をてんはもたらしてくれました。有難うね、てん。

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ケージをくわえてペロッと舌を出すてん

 今はすっかり元気になってパピーと走り回っているてんですが、産後2週間ほどは体調が悪く、おまけに突如現れた赤ちゃんと急に攻撃的になったてん(赤ちゃんを守るためだと思われます)に、そら(登場回数が少ない父犬)まで体調を崩してしまうのでした。

出産最大の試練

 4番目の赤ちゃんまで順調にきていただけに、途中で止まったままの赤ちゃんの姿に私たち家族にも緊張が走ります。てんのいきみも弱々しいためか、なかなか出てくることができません。身体を外に引っ張り出してあげようとしても、ツルツル滑ってうまく赤ちゃんを掴むことができない、ガーゼで赤ちゃんを拭いてくるんでも、引っ掛かっているのか出てこられない、そして赤ちゃんのお腹の色は紫色になっていきます。

 救急病院に電話をしてこのまま連れて行くべきか、ならばどうやって車に乗せようか、そんなことを考えながら「ごめん、てんちゃん!」と、てんの身体に指を入れて引っ張り出そうとトライすること…この間どれくらい時間が経ったのかは思い出せません。が、2021年1月1日、午後零時5分、無事最後の赤ちゃんがこの世に誕生しました!177gの女の子です。疲れているてんにとって、最後の試練と言わんばかりの難産になり、「てん、頑張った!赤ちゃんも頑張った!」と自然に涙が溢れたのでした。てんが妊娠するまで、まさかこんなに多くの赤ちゃんがチワワに宿るとは思ってもみず、しんどく大変な思いをさせてしまってごめんね、てんちゃん、という思いと共に…。

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出産当日の夜・てんと赤ちゃんたち

 末っ子は身体が紫色のまま元気がなく、てんの母乳を飲ませるのは到底無理だったので、長女同様ミルクをなめさせ様子をみることにしました。心配していましたが、夜には姉兄と共にお母さんのおっぱいを求めていたので一安心。

 こうしててんの出産もひとまずは終わり、てんと赤ちゃんをながめながら、我が家は遅めのお正月を迎えたのでした。

 

 

ついに男の子が!

 次女が生まれてから1時間が経とうとする頃、てんに次の陣痛がやってきました。いきむてんに「頑張れ、てん!」と、声を掛けて励ますことくらいしか私たちにはできることがありません。苦しそうで苦しそうで、それもそのはず、次に生まれた子は更に大きい187gの女の子でした。次女よりももっと濃い色で、次々と違う色の子が生まれてくることに驚くと共に、区別するために首に付けていたリボンを三女からはやめることにしました。それくらい明らかに個体差があり、ハッキリと区別がつきます。

 大きくて次女よりも更に元気な赤ちゃんで、順調に進んでいくことにホッとします。胎盤も毎回ちゃんと赤ちゃんと共に、てんの体内から出てきます。病院で獣医さんから「胎盤が赤ちゃんの数だけ出てきたことを確認すること」と言われていたので、それは家族で共有して特に注意していました。

 もしかして徐々に大きな子が生まれてくるの?と少し心配になりましたが、次の子は長女と同じくらいの大きさで155g、待望の?男の子!しかも子供が欲しがっていたブラックです。誰もが予想していなかったので、ブラックと判明した瞬間「おぉー!ブラック!」と家族でどよめきが。ブラックの男の子だった場合は名前を「カイ」にする、と出産前に子供が命名しておりましたので、出産時間や体重を記したノートに他の子は毛色で書かれているのに、この子だけ「カイくん」と名前が書かれています。

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てんにお世話されるカイくん

 さあ、あとは最後の子が無事生まれてくるのを待つのみです。朝から始まった出産も、まもなく正午を迎えようとしていました。末っ子を産むための陣痛が始まりますが、てんも疲れてきているのか今までと様子が違います。身体が半分ほど出てきた時、羊膜が破れ、尾位であることが確認できました。そして、あろうことかどこかが引っ掛かっているのか、赤ちゃんは半分ほど出てきたところで止まったままです。てんのいきみも疲れのせいか力無く、赤ちゃんの身体はだんだん紫色に変わっていくのでした。