tensorafamily’s diary

チワワの家族との悲喜こもごもを綴ります

ゆきちゃん

ゆきちゃん。 

2021年の元日、てんが産気付いたので慌てて初詣に行っている間に、この世に生を受けていたね。 

ゆきちゃん。 

てんとそらの間に生まれた最初のパピー。 

生まれてから半年くらいまでは真っ白な毛で、小さくて本当に可愛かったよ。 

ゆき(雪)という名前がぴったりだった。 

 

2021年8月8日。ゆきの儚い命は、突然にその終わりを迎えました。 

 

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私達が初詣から帰ってくると、ゆきちゃんはもう生まれてたね。生まれてくる瞬間を見届けることができなくて、お母さん犬のてんとゆきちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。てんが一生懸命へその緒を噛みちぎろうとする姿に涙が出たな。ゆきちゃん、私達家族のもとに生まれてきてくれて有難うね。 

 

てんの産後の体調が悪く、母乳もあまり出なくて体重が増えないから心配したよ。粉ミルクを飲ませようとしてもうまくいかず、哺乳瓶の乳首を色々変えて無理やりくわえさせるから嫌がってたね。最終的にシリンジで上手に飲めるようになって安心したよ。 

てんの体調が回復し、母乳が出るようになってからはみるみる大きくなって、兄弟で仲良く遊ぶ姿は私達家族に言葉では言い表せないほどの幸せな時間をもたらしてくれたんだよ。本当にやんちゃにパピー達が遊んでいるから、まさかゆきちゃんが先天性の心臓病に冒されているなんて思いもしなかった。健康診断まで気付いてあげることができなくてごめんね。 

 

心臓病の専門病院に転院が決まるまで入院していた時、お見舞いに行ったら酸素ルームで、まだ2ヶ月の小さな身体で私たちを見付けて嬉しそうに尻尾を振ってくれたゆきちゃん。初めて離れ離れになったから寂しかったよね。入院する前本当に体調が悪かったから、少しずつ元気になるゆきちゃんに安心したよ。そして数日後の転院先に向かう車の中、抱っこしてたら指をなめたり甘噛みしてくれたね。あったかくて涙が出た。「ゆきは生きてる、生きようとしてる。」 

専門医の診察結果は「僧帽弁異形成」。身体が小さいうえに難しい手術で、今すぐは無理とのこと。1歳くらいまで身体が大きくなるのを投薬しながら待った上で、手術の実績がある病院に紹介、ということだった。ただ、身体が大きくなると心臓の負担が増すのでいつどうなってもおかしくないから覚悟は必要だという。 

 

家族で話し合って、このままケージに閉じ込めてどうなるか分からない未来をじっと待つより、お父さんやお母さん、兄弟とも負担のない範囲でふれあいの時間を持たせようということになった。兄弟でいる時、一番小さいのに長女らしかったよ、ゆきちゃん。楽しそうで、この時間がずっと続いて欲しいと思っていたのに、身体が大きくなるにつれて先生の診察通り徐々に体調が悪い日が増えて心配していたら、8月8日、あまりにも突然にさよならがやってきた。信じられないほどに突然お別れの日がやってきたから、本当にぽっかり心に穴が開いたみたいだよ、ゆきちゃん。 

 

ゆきちゃん。ゆきちゃんがいなくなって1週間くらい経った日に、ゆきちゃんが夢の中に出てきた。「夢の中でも会いにきてくれて嬉しいよ!」と号泣していた。そう、夢の中にゆきちゃんが出て来て号泣している私の夢を見ていたのだった。そして目が覚めたら本当に泣いていた…。 

 

ゆきちゃん、生まれてきてくれて有難う。 

ゆきちゃん、辛い思いさせてごめんね。 

ゆきちゃん、もう一度会いたいよ。